前のお店から持ってこれたのは、それこそ
身一つだけ。ただ姉は父にもらった小さめのフライパンだけは持ってきました。個人的にもらったものだし、ずっとオムレツ専用だったものですから。しっかり油がなじんで、
オムレツを作るならこれじゃなきゃってくらいの大事なフライパンだったからです。
いえ、あの店から私たちと一緒にきたのはそのフライパンだけではありませんでした。
犬2匹と猫1匹。
知らない人だらけになるあのお店に置いていくわけにはいかなかったのです。お店の番犬だったナナは私の自宅に引き取りました。お客様を通じて里親になったパピヨンの花ちゃんは姉のところに。いつのまにか住み着くようになった白い猫マオも私のうちに連れて行きました。
このブログでも書いたのですけど、一昨年ナナが、そして去年の秋にマオが亡くなりました。大往生でした。うちにくる動物はどうしてみんなこんなに
長生きなのかしら。
ナナ19歳、マオは21歳。花ちゃんが最後まで残って衰えながらも楽しく暮らしていたのですが、先日体調が急変して
たった1日の患いで逝ってしまいました。あまりに突然で、今何とも言えない気持ちです。
直前までいつもながらのよろよろの散歩もしたし、ごはんもしっかり食べてくれた。もう目は見えないし耳も聞こえてない感じだけど、
ちょっとわがままで自己主張の強いところもいつも通り変わらず、まだまだ大丈夫だと思ってたのに。
でも花ちゃんだって
20歳だ。無理もなかったんですね。表に出てなかっただけで内臓もすっかり弱っていたので、もう回復できなかったんです。
お疲れ様。花ちゃん。きっと天国には最初の大好きな飼い主さんがいて待っててくれるでしょう。いっぱい甘えてね。どうか私たちが後から行った時、覚えていてね。
これであのお店から連れてきた子は
一人もいなくなってしまいました。これも一つの時代の終わりなんですね。。。こうして私たち、
そよいちでほんとうに根付いてやっていくんだって心新たにしています。だけど今だけちょっぴりだけ、言いたい。
花ちゃん、楽しかったねえ。ありがとう。
10年間、あなたの犬生の半分だけでも、最後までつきあえて幸せでした。
一番手がかかったけど、それだけに愛おしいし、今はとても寂しい。でもいい思い出がたくさん次から次へと思い浮かんできます。一番さみしいのは姉だと思うけど、これからもお客様に向き合って元気にやっていけると思う。ほんとにほんとに
ありがとう。
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genre : 日記